ワキガ・多汗症の対策から治療法などをご紹介!

味覚性多汗症と味覚性発汗の関係

多汗症のひとつとして味覚性多汗症というのがあります。
味覚性多汗症とは、辛いものや酸っぱいものあるいはその人に特定のものを食べたときに、顔や頭を中心として大量の汗が出る症状のことです。

 

辛いものや酸っぱいものを食べた時は、誰でも多少なりとも汗をかくことがよくありますよね。
これを味覚性発汗といい、生理的な現象なので特に気にする必要は無いのですが、味覚性多汗症は味覚性発汗に精神的発汗が重なって起こる多汗症と言えます。

 

例えば過去に人前で辛いカレーを食べた時にひどく汗が出て、周りの人から笑われたとか、迷惑をかけてしまったという経験があったとします。
そしてその時以降、カレーを目の前にすると「また大量に汗をかくかもしれない」と予期不安にかられ、一口でも食べると「ここで汗をかいたらまた笑われる」と精神的緊張に達するために、余計に汗をかいてしまう結果になるというのが味覚性多汗症の症状です。

 

多汗症や精神的発汗のことをよく理解していない人からみれば、「どうしてそれくらいのことを気にするの」と思うかもしれませんが、味覚性多汗症の人からすれば心の中の大きな悩みであり、簡単には症状が改善しない場合があります。

 

私たち人間が汗をかく場面には、温熱性発汗、精神性発汗、味覚性発汗の3通りがあります。
温熱性発汗というのは、夏の暑い時や運動をした時などの体温調節をする時に出る汗です。
精神性発汗は緊張感や不安を感じたり驚いたりした時に出る汗で、味覚性発汗は先程から云うように、熱いものや辛いもの(甘いものでも発汗します)を食べた時に出る汗です。

 

これら3通りの汗のかき方があっても、通常は正常な神経の働きによるものなので、汗が出ることを気にせず無視できれば問題ではないのですが、多汗を異常に気にするあまり味覚性多汗症などの多汗症に陥るわけです。

 

精神性発汗である味覚性多汗症の場合の治療方法は、他の多汗症と同じく自律神経訓練法森田療法などの心理療法、精神安定剤などの薬物療法、音楽療法などが考えられます。

 

身体的な疾患による味覚性多汗症のケースには、中枢神経疾患、抹消神経疾患、Frey症候群などがまれに起こる場合があります。
参考までにFrey症候群というのは、唾液をつくる耳下腺を支配する耳介側頭神経が障害を受け、耳介側頭神経が再生しようとする際に汗を作る汗腺に迷入するために、食事で咀嚼(かむこと)する時に耳前部が赤くなったり汗をかいたりする症状のことです。

 

精神性発汗による味覚性多汗症の場合でも、身体的疾患による場合でも、日常生活に支障をきたすようでは非常に辛い思いをしますから、早めに医師の診断を受けるようにしましょう。

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