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手掌多汗症手術の副作用について

「手掌(しゅしょう)多汗症」の手術による副作用について、4月17日の毎日新聞に書かれていましたので取り上げたいと思います。

 

手掌多汗症というのは手のひらに多量の汗をかく症状ですが、これを胸腔鏡下胸部交感神経切除術(ETS)という方法で止めることが可能なんです。

 

これは脇の下にある交感神経を電気メスで切除することにより、手のひらにつながる汗腺から汗が出ないように出来るのです。

 

この方法は傷口が小さくてすみ、時間も掛からないので、よく採用される多汗症手術なのですが、「代償性発汗」という副作用があります。

 

90%の人が、この手術によって手のひらからの汗が減ったという反面、手術を受けたほとんどのひとが、背中、太もも、足など、主に下半身の汗が増えるのです。
このことを「代償性発汗」といって、一箇所の汗を止める反動が、他の部位で異常に汗がでるという症状です。

 

この記事では、99年7月に24歳の女性が、汗でピアノの鍵盤がすべるため、自己負担約3万円を含む約54万円の費用をかけて、胸腔鏡下胸部交感神経切除術を行ったところ、手の多汗症は止まりましたが、背中や太ももから滴るほど汗が出るようになり、スカートがぐっしょりとぬれるため電車やバスにも座れず、夢だった海外留学や就職もあきらめ06年8月、病院側を相手取り慰謝料など約1億円の賠償を求め千葉地裁に提訴したというものです。

 

このケースの場合、病院が副作用のことを、詳しく患者に伝えなかったということで、裁判所は病院に110万円の賠償命令の判決を出したようですが、手術を受けたことを後悔する例も時々あるそうです。

 

ここまで深刻な「代償性発汗」の例は2〜3%ほどの確率だそうですが、ゼロではないので、医者は医者で説明義務を完璧に果たし、患者はそのリスクを納得したうえで手術を受けなければいけないですね。

 

手掌多汗症手術の場合、手のひらから出る汗が「死ぬほどつらい」ものであるなら手術を受けたら良いが、「なんとなく手が不快だ」とか「手のひらの汗が止まれば快適だろう」という程度では、手掌多汗症手術を受けるべきではないという医者もいます。

 

手掌多汗症は精神的発汗です。

 

精神的発汗であれば、自律訓練法という治療方法もありますし、一時しのぎかもしれませんが、ボトックス注射を手のひらに打つという方法もあります。

 

代償性発汗は思わぬ悲劇を起こしてしまう場合がありますから、ようく考えて判断してほしいと思います。

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