ワキガ・多汗症の対策から治療法などをご紹介!

分泌腺のはたらき

ワキにはエクリン腺アポクリン腺皮脂腺という3つの分泌腺があります。
それぞれの分泌腺を少しだけ詳しく、見てみます。

 

エクリン腺とアポクリン腺の2種類は汗を分泌する汗腺です。
また汗は出ませんが体臭に関係する腺として、皮脂腺があります。

 

●エクリン腺

エクリン腺は、口唇やまぶたを除くほとんど全身の皮膚組織に分布していて、体温調整したり、皮膚が乾燥するのを防止するなどの重要な働きをしています。
人間の生命維持にはなくてはならない大事な汗腺なのです。

 

エクリン腺はほぼ全身にあり、1cmマスに100個以上もあって、肉眼では見えません。
特に手のひらや足の裏、額にこのエクリン腺は集中していて、ここが汗をかきやすい所になります。

 

多汗症の原因となる汗は、ほとんど全部このエクリン腺から出る汗なんです。
しかしながら、エクリン腺がある全ての場所で、汗を出しているわけではなく、実際に活動しているエクリン腺は全体の約半分くらいだとされています。

 

エクリン腺から分泌される汗は、健康な人であれば1日に1.5〜2リットル、夏の暑い時期などは1日に3リットルもの汗をかくそうで、随分と体内から水分が放出されるようです。

 

エクリン腺から出る汗の成分はどうなっているのかというと、99%以上が水分なので、臭いもありませし、無色透明で粘り気もありません。
残りの1%は、塩分・尿素・アンモニアが含まれています。
それと、エクリン腺から出てくる汗は、皮膚が酸性に傾くので、皮膚の表面にある常在菌は繁殖しにくくなります。

 

この汗自体が臭うことは、ほとんどないのですが、出た汗をそのままにしておくと、細菌などに分解されたときにニオイが発生します。
特に足の裏などは汗をかきやすいうえに、靴や靴下を履くので温度と湿度が高くなり、細菌が繁殖しやすいので、細菌に分解されやすく、ニオイが発生しやすいのです。

 

●アポクリン腺

ワキの下やおへその周り、耳の外耳道乳道の乳輪や性器・肛門の周りなど、体の1部にだけあります。
ワキガ臭の元となる汗を出す汗腺で、特に日本人にとってはこのニオイが嫌われ、悩みの種になっているので、手術をしてアポクリン腺を切除するなど、必要のないもの、余計なものと思われています。

 

アポクリン腺は思春期の頃になると、イクラの粒大の大きさになって、脂肪(脂肪酸・中性脂肪)・タンパク質脂質・糖質・アンモニア・ピルビン酸・色素リポフスチン・鉄分などを含んだ、乳白色のやや粘り気のある汗がでます。

 

アポクリン腺から分泌された汗自体が臭うことはないのですが、ここから分泌された汗に含まれる上記の物質が肌の常在菌などの細菌に分解されたときや、皮脂腺から分泌された皮脂やエクリン腺から出た汗と混ざりあって独特なニオイが発生するのです。

 

栄養タップリで塩分も少ないので、常在菌が繁殖しやすくなり、体臭やワキガの原因になります。 
年をとると汗腺は小さくなります。

 

●皮脂腺

皮脂腺は、毛の生えている部分にしかない毛根にある器官で、皮膚に潤いを与え、やわらかくする働きを持っています。
この皮脂腺がないと肌が荒れて、カサカサになってすぐにひび割れしてしまうんです。

 

汗は出ないのですが、皮脂には、皮膚を保護するための「油脂」や「数種類の脂肪酸」が含まれるため、雑菌と混ざり合うことで、エクリン腺の汗もアポクリン腺の汗も一緒になってワキガの臭いを強めることになります。

 

肉類中心の食事になって、動物性脂質をとり過ぎると、刺激されて皮脂腺の働きが活発になります。
特にワキガ体質の人が動物性脂質をとり過ぎると皮脂腺からの分泌量が増え、それがアポクリン腺とエクリン腺を発達させる原因になり、臭いをさらに強烈にしてしまうのです。

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